
ランニングをしていると、薄いソールと紐だけのサンダルで走っている人を見かけたことはありませんか?
「あれは一体なんなのだろう?」
「なんでサンダルで走っているの?」
「きっと変わった人なんだろうな…」
そんな風に思った方も多いはずです。
何を隠そう、そのランナーたちが履いているのが『ワラーチ』なのです。
ワラーチが何なのかは、AIに聞けば一瞬で答えてくれるので、ここでは割愛しますが…
本記事では「ワラーチと靴は何が違うのか?」をテーマに、『ランナーがワラーチを履くことで得られる5つのメリット』を解剖・神経学の視点からまとめてみました。
少しマニアックな話に感じるかもしれませんが、すでにワラーチに興味を持っている探究心の高いあなたであれば、楽しんでもらえると思います。
この記事を最後までお読みいただければ、「だからあの人たちはサンダルで走っていたんだ!」とこれまでの謎が解けていき、
さらには、「僕も試してみようかな…!」と新たな世界を体感したくなっているかもしれません。
ランニングをしているけれど、
そんな悩みがある方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
靴の一番の役割は「守る」こと

まずは、「靴を履くとはどういうことなのか」について考えていきます。
靴とは本来、足を覆い、外傷や寒さから守り、歩行を助けるものです。
そこに時代とともに、ファッション性が加わり、「おしゃれな靴を履くこと」も、靴の大きな役割の一つになっています。
このように、そもそも靴は、足や身体の動きをよくするために設計されたものではありません。
多くの靴は、くるぶしより下の「足部」だけに着目して作られているため、全身の動きの連動を妨げてしまうこともあります。
ただ、「靴=悪いもの」ということではなく、現代において靴は、「機能の向上」よりも「保護やファッション」を重視して作られているということを覚えておきましょう。
ランナーの悩みの原因は靴にある?
靴は私たちの足を守ってくれている反面、「身体の使い方」の視点で言うと、多くのデメリットがあります。
- 足裏の感覚がわからない
- 足指が使えず、力んだ走りになる
- 全身の動きがバラバラになり、
無駄な力を使いやすい - 着地の場所がズレてケガをしやすい
- 足裏アーチが正しく形成されず、
バネのない走りになる
何を隠そう、ランナーの方が悩む多くの原因は靴にあります。
もちろん、靴をうまく使いこなせば、非常に強い味方になることは言うまでもありません。
箱根駅伝で毎年のように記録が更新されている背景には、ランニングシューズの進化があります。

ただし、靴だけで箱根を走り切れるわけではありません。靴を使いこなす選手側の進化があるからこその、記録更新なのです
それにも関わらず、走り方を教わったことがない、さらには運動もあまりやってこなかったというような市民ランナーの方々の間でも「厚底シューズ」が流行しています。
身体の使い方、靴の履きこなし方がわかっていればよいですが、それがわからないまま靴だけに頼って走ると、近い未来にケガや故障を引き起こす可能性が高いのです。
RunSunワラーチのメリット

そんな靴のデメリットを解消してくれるのが、「ワラーチ」です。
特に僕が愛用しているRunSunワラーチは、足の専門家であるマスターシューフィッターが作ったものというのもあり、身体の機能をより良くするためのこだわりが詰まっているワラーチです。
他のワラーチとRunSunワラーチは何が違うのか?ということについては、また別の記事で書かせていただくので、今回は靴と比較した際のRunSunワラーチのメリットを5つご紹介します。
①筋肉ではなく「感覚」を育てられる
タイムを伸ばすためには「距離を多く走る」「スピード練習」「筋トレ」などを想像する方がほとんどだと思います。
しかし、本来ランナーの方が鍛えるべきなのは「筋肉」よりも『感覚』なのです。

これは身体が動くメカニズムから考えれば簡単なことです。私たちの身体は、筋肉が伸び縮みすることで骨が移動し、結果として「動く」ことに繋がります。
では、筋肉はどうすれば動くのでしょうか?
答えは簡単で、筋肉にどう動くかの指令を送るのは「神経」や「脳」なのです。
つまり、どれだけ特定の筋肉を鍛えても、それを適切に使える『感覚』がないと、無駄な力を使った走りから抜け出すことはできません。

特に走りの基本である「足裏の感覚」を無視したまま、靴に頼った走り方になってしまうと、身体がうまく使えず、怪我や故障につながりやすくなります。
RunSunワラーチは薄いソールや自然な足運びができる構造により、
といった変化が起こります。
僕自身も、タイムを気にしていた時は、力みが出てうまく走れなかったのに、感覚を意識して一歩一歩丁寧に走るようになったら、ベストを更新できた経験があります。
様々なスポーツでも注目されている神経・感覚トレーニングをRunSunワラーチは足元からサポートできるので、すごくオススメです。
②足指が使えて、力みのない走りになる
RunSunワラーチには、親指と人差し指の間に「鼻緒」があります。
ここには、指先をあげる役割の「深腓骨神経」が通っており、スネまで繋がっています。

走るときに、鼻緒がこの神経を刺激することで、
足指が広がる→足指が上がる→足の甲が引き上がる→スネが前に動く
という一連の動きが自然に行われます。
しかし、一般的な靴では、足指が固定されてしまうため、上記の連動がうまくできません。
試しに一度、指先をぎゅっと閉じた状態でつま先をあげてみてください。指がまったく動かず、他の部位に力が入るのを感じませんか?
この状態で走ってしまうと、
- スネが重く感じる
- 無理に引き上げようとする
- 太ももや腰で代わりに動かそうとする
など、無駄な力を使ったり、ケガをしやすくなるというのは想像できると思います。
RunSunワラーチは、鼻緒を通じて足のスムーズな動きを作り出し、力みのない走りをサポートします。
他にも足指が使えると、
といった素晴らしい変化も感じられます。
③全身の動きが繋がりラクに走れる
自然な足運びをするためには、踵(かかと)の骨は非常に重要な役割をします。踵は、足だけでなく身体全体の動きとつながっています。
例えば、踵と首の骨は動きが繋がっているので、踵を動かしてつま先をあげると、自然と上体が上がりやすくなるのです。
RunSunワラーチを履くと、踵に紐が触れ、足裏からふくらはぎにつながる様々な神経を刺激し、全身が自然と連動します。

しかし、一般的な靴は「守る」ことが優先され、踵にできるだけ刺激や衝撃を与えないように作られています。
そのため、
- 全身の動きが繋がりにくい
- よい走りの「感覚」がわからない
- 無駄な力を多く使って疲れやすくなる
といった状態が起こりやすくなります。
RunSunワラーチでかかとの感覚が目覚めると、
といった変化が起こります。
僕自身もシューズで走っていた時は、よくふくらはぎが攣っていましたが、RunSunワラーチを履くようになってから動きがスムーズになり、足を痛めることが減っていきました。
特別なフォームを意識しなくても、身体が本来の動きを思い出し、無理なく、ラクに、長く走れるようになるのです。
④走りのリズムが安定する
走る動作は、右足の次に左足が出るという、連続したリズムで成り立っています。
このリズムは、意識的に作るものではなく、本来は「神経腱反射」というものによって、自然に起こるものです。
足裏からの感覚が正しく入力されることで、次の一歩への切り替えがスムーズに行われます。

しかし、近年主流になっている厚底シューズでは、足裏からの感覚入力が弱くなりやすい傾向があります。
その結果、
- 着地の位置がわからなくなる
- 足の運びに迷いが生じる
- 反射ではなく、自力で身体を動かそうとする
といった状態が起こります。
厚底シューズは、適切に使いこなせば大きな武器になります。
しかし、足裏感覚が十分でない状態で使用すると、身体に無理な動きを強いることになり、結果としてケガのリスクを高めてしまうことがあります。
RunSunワラーチは、足を過度に固定しないシンプルな構造と、カーブのついた薄いソールによって、足底全体が開いた状態を作りやすくなります。
その結果、
といった変化が起こります。
頭ばかりで考えるのではなく、身体で感じる走りができるようになっていきます。
⑤足裏が整い、足のバネを作る
理想的な立ち方は、足裏の3点バランスが取れている状態です。
3点バランスとは、
・踵骨(かかと)
・母趾球
・小趾球
の3つです。

3点バランスが取れている足は、特定の場所に負担を集中させることなく、全身をスムーズに動かす土台になります。
しかし最近の靴はソールが厚いものが多く、この3点の足裏の感覚がわからない人がとても多いです。
その結果、3点のバランスが崩れ、つま先に過剰な荷重がかかってしまい、
- 一箇所に体重が集まり疲れやすくなる
- 3点バランスが崩れてケガをする
- 足のアーチが崩れてバネのない走りになる
といった状態が起こりやすくなります。
RunSunワラーチは、これら3点に均等に意識が向きやすい構造になっているため、
といった変化が起こります。
ベタベタ走ってしまい、疲れやすい方は3点バランスを整えるとよいでしょう。
アスリートも足裏を大切にしている
今回は靴と比較して、RunSunワラーチのメリットを紹介しました。
ワラーチは「変わり者が履いているもの」ではなく、解剖・神経学から見ても、身体の機能向上にうってつけの履き物なのです。
最近は練習はワラーチで走り、レースはシューズで走るという方も増えています。
また、ゴルファーやサッカー選手などアスリートの方からも製作の依頼が来ているそうで、昔よりも足元から身体の使い方を学ぶということが幅広いジャンルで認知されてきているように感じます。
そんな方はぜひRunSunワラーチで、足裏の感覚を育ててみてくださいね。
この記事を書いた人

望月 竜弥 /RunSunJapanトレーナー
<経歴・実績>
- 2007年Jリーグ京都サンガF.C.のトレーナー
- 2007〜2009年大学野球・大学ラグビー選手の治療・トレーナー
- 2018〜2020年市民ランナー向けのランニング教室運営
- 千葉県にて子どもの体操教室や大人向けの運動学習塾を運営中
- RunSunワラーチ販売店
<保有資格>
- 鍼灸あん摩マッサージ指圧師(国家資格)



